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正十二面体の体積を求める(GeoGebra)
黄金比 の処理
黄金比 は、
二次方程式 の正の解なので、
が成り立ちます。
これより、
また、(2)の両辺を で割って、
更に、
と順番に導けます。
これらの関係式を活用して次数下げのようなことを行っていくと、ルートの有理化の計算が最小限に減らせて計算ミスも減らせます。
正十二面体の描画と分割
正十二面体を描画するに当たり、座標は、
の平面上に、点 ,点 ,点 ,点 .
の平面上に、点 ,点 ,点 ,点 .
の平面上に、点 ,点 ,点 ,点 .
の平面上に、点 ,点 ,点 ,点 .
の平面上に、点 ,点 ,点 ,点 .
を取ります。
この正十二面体の一辺の長さは、 で、この正十二面体の体積を と置きます。
正十二面体は、1つの立方体と6つの屋根型五面体に分割することができます。
立方体の体積を とし、屋根型五面体の一つの体積を と置くと、
と表せます。
立方体の体積 は
です。
屋根型五面体の体積を求める
屋根型五面体は、合同なものが6つできますが、ここでは五面体 に注目します。
更に、 の平面上に新たな座標、
点 ,点 ,点 ,点 ,点 ,点 .
を取ります。
点,点 は、それぞれ点,点 から の平面上に降ろした垂線の足です。
この時、
となります。
また、点,点 は、点 を通り、辺(もしくは) に平行な直線と辺,辺 との交点で、点,点 は、点 を通り、辺(もしくは) に平行な直線と辺,辺 との交点です。
五面体 を と の面で分切ると、3つの立体に分けられます。
それぞれ、四角形 を底面とし頂点が の四角錐と、 を底面とし高さが の三角柱、そして四角形 を底面とし頂点が の四角錐 となります。
よって
これと(7),(8)から、正十二面体の体積 は、
は一辺の長さが の正十二面体の体積です。
次に一般的に、一辺の長さが の正十二面体の体積 を求めることを考えます。一辺の長さは 倍、即ち 倍されることになるので、体積は 倍されることになります。
従って、求める体積 は、
これに を代入すると、