気・血・津液が適当な量が絶えず適当なだけ流れているのが健康だと考えられる。
水滞は日本漢方、内湿は中医学で使う。
今日は、水が溜まっている状態を流してやるのがテーマ。
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内湿 | 体の中に流れている水がなんらかの形で流れが悪くなった状態 |
外湿 | ウイルス・細菌など外から入ってくる邪が湿をもたらすと考えられる。 |
外湿 | 湿邪が侵襲 | 関節の痛み |
内湿 | 津液が病的に変化したもの | 悪心・嘔吐、食欲不振、黄疸、腎炎、膀胱炎 |
熱を帯びた湿は、黄色い痰などがそう。
膀胱炎のような熱をもった尿も湿熱。
湿を去る薬が祛湿薬。
芳香化湿薬 | 温めて「湿」を乾かす、または香りで気を動かして、「湿」を解消する薬物 | 蒼朮・白朮、防已、麻黄 |
利水滲湿薬 | 小便を通じさせることによって「湿」を解消する薬物 | 茯苓、猪苓、沢瀉、薏苡仁、車前子、木通、茵蔯蒿、黄耆 |
芳香化湿薬 | 温めて、風を吹かせて乾かすイメージ。 |
利水滲湿薬 | 尿として湿を去るイメージ。 |
防已黄耆湯はマイナーな利水薬と考える。
茯苓・猪苓は大事。
マツホド…松の根っこ。
茯苓は、松の根っこに寄生しているキノコで、茯神は神様扱い。
茯苓は、松の根っこに寄生しているキノコで、茯神は神様扱い。
猪苓は、見た目がイノシシのウンコ。
茯苓・猪苓はセットで覚える。
茯苓は、気分を良くする抗不安作用(安神)を持つ。
実際の方剤では、内湿・外湿は混ぜて考えて使っているので、あまり区別する必要は無いのかも知れない。
平胃散は、お腹特に胃に水が溜まっている状態の時、水を捌くと同時に気も回す。冷えはない。
安中散は、お腹の冷え。冷えを取ることでお腹のトラブルを解決する。大正漢方胃腸薬は安中散。
五苓散は非常に不思議な薬。色々な方剤の基本になっている。
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水を欲しがっているのに尿は出ず、水が利用できておらず、お腹の中に水が溜まっている状態。
管腔と組織の間の水のやり取りを良くする。
現代医学的には、水の細胞膜間のやり取りを改善すると考えられている。
管腔と組織の間の水のやり取りを良くする。
現代医学的には、水の細胞膜間のやり取りを改善すると考えられている。
五苓散は水を捌く生薬ばかり入っていて、加えて桂皮で温めてやる。
割と色々な疾患に使える。
割と色々な疾患に使える。
気圧が関係するような頭痛に五苓散はピカイチ。例えば、雨の前日に症状が悪化する場合。
気圧が関係するということは、高山病、潜水病、飛行機酔いなどにも使える。
ただの慢性頭痛には効きにくい。
気圧が関係するということは、高山病、潜水病、飛行機酔いなどにも使える。
ただの慢性頭痛には効きにくい。
五苓散だけでも一日中シンポジウムが開けるくらい話題が豊富。
苓桂朮甘湯は上半身に溜まった水を捌く。
猪苓湯は主に下半身、特に膀胱に溜まった水を捌く。清熱がちょこっと入っている。
膀胱炎なら竜胆瀉肝湯も使える。熱を冷ます薬がたくさん入っている。
防已黄耆湯は、体表部に湿がある(水が溜まっている)場合。
漢方では体表部に関節も含まれる。
防已黄耆湯には温める生薬は全く入っていない。
漢方では体表部に関節も含まれる。
防已黄耆湯には温める生薬は全く入っていない。
薏苡仁湯は、冷えがある場合で、温めたい時。
茵蔯蒿湯は、肝炎・黄疸などの時に冷ましまくる。
脾 --- 食べ物を消化・吸収・運搬する。
朝鮮人参だけ食べても元気にならない。食べ物と一緒に摂って初めて元気になる。
脾の機能は、食べ物から栄養(精)を吸収し、血をつくり、血から気・津液を生み出す。