CANADA'S WINDVIEW

趣味の写真を投稿していきます。昆虫好きな長男と一緒に昆虫を追いかけています。最初の年はセミやカマキリ、次の年はカブトムシ、トンボ、そして今年は…

漢方勉強会 2

20101109火 晴れ 16⇔12 北西5


中医学の三本柱

中医学 基礎生理・病理黄帝内経など
中医学 単味本草神農本草経など
中医学 処方処方→病気傷寒論など

「肝」という字は二千年前からある。オランダから西洋医学が入ってきた時にliverに相当する臓器の訳に当ててしまったため、西洋医学の肝臓と漢方の肝とに隔たりがある。
漢方の「肝」の方が歴史が古い。

中医学では、目に見えないが働きがあるものに「気」という字を使った。正気・邪気・病気・元気など。
正気 --- 生体が生命維持するための全ての機能。

「血」は必ず「気」とペアになる。


黄帝内経の素問に、「気は血の帥である」「血は気の母である」と書かれている。

血 --- 全身を栄養するが、西洋医学のように細かく考えない。



開竅の「竅」の字には、「穴を覗く」という意味がある。
「肝は眼に開竅する」と言われ、眼を見れば、肝の状態が分かると言うこと。


漢方の「肝」は非常に賑やかな臓器。西洋医学の肝臓はサイレントな臓器。

大黄には将軍の別名がある。
攻下薬であり、清熱解毒薬である。清熱解毒薬としては、広い抗菌スペクトルを持つ。
駆瘀血作用もある。

「肝」には大きな問題が2つ起こりうる。「肝気鬱滞」と「肝血虚」。

肝が蓄えている血が足りなくなると血虚になる。

「怒」は「気滞」を惹き起こす。

気は1日50回体を巡っている。

気滞 → 化火(かか) → 上炎 → 目を充血させる

これに対しては降火する。降火は重い薬で行う。竜骨、牡蠣など。カルシウム。
イライラする人はカルシウムが足りないということにも通ずる。

気鬱滞を取る代表は柴胡。

柴胡加竜骨牡蛎湯動脈硬化を改善するという帝京大の研究がある。

漢方西洋医学
肌肉
皮毛
筋余
血余

血虚になると、血余(髪)は早白・早落となる。
筋が血虚で栄養を失うと痙攣を起こすと言われる。
他に血虚でかすみ目になる。


補血と言う時は単味、補血と言う時は方剤。