行き着くところに行ってしまうと、EBMばかり言うと危険になる。
医師がデータばかり見て患者を見なくなるから。
データとして確率論でみてしまうため。
それに対して narrative based medicine(NBM)が言われている。
2005年くらいからEBMの限界が言われ出している。
NBMだけでもダメなので、EBMとNBMがうまく融合させる必要がある。
医師がデータばかり見て患者を見なくなるから。
データとして確率論でみてしまうため。
それに対して narrative based medicine(NBM)が言われている。
2005年くらいからEBMの限界が言われ出している。
NBMだけでもダメなので、EBMとNBMがうまく融合させる必要がある。
薬学部ならではという学問は、生薬学・製剤学・薬物動態学。
この生薬学が実際の医療現場に生かされていないのが問題。
ジギタリスの葉は、生薬としては流通していない。
西洋医学でも生薬の成分が利用されているが、それが生薬学というわけではない。
天然から採られているものをあまり精製せずに利用するのが生薬。
薬用植物とは、採ってきてそのまま薬として使えるもの。
生薬は医薬品である。
薬用植物は、生産地や時期・気候で成分・品質がばらつくので、医薬品として成り立たない。
品質管理がなされているということが、薬草と生薬の違い。
品質管理がなされているということが、薬草と生薬の違い。
漢方薬は生薬とも違う。
漢方薬は、漢方理論に基づいている。
例えば、養命酒は漢方理論に基づいていないので民間薬とか伝承薬と呼ばれる。
和漢薬と、西洋薬で使っている生薬を合わせると、日本で流通している生薬全てになる。
麻黄の中では、あくまでephedrineは指標薬。品質評価の成分。
辛温解表というのは実験できない。
熊胆(ユウタン)は一つ50万円くらい。
日局と書いてあるものは、日本薬局方できちんと品質保証されている。
コタロー、ツムラは品質が安定している。但し、品質が安定しているのと良い生薬を使っているのとは別問題。
エキス製剤はインスタントコーヒーみたいなもの。
薬局製剤は、医療用医薬品でも一般用医薬品でもない。
煎じ方が違うと最悪全然効かないこともありうる。
医療用医薬品には、基本的に散剤や丸剤はない。ウチダ和漢薬が唯一丸剤を出している。
傷寒雑病論 | 薬物治療書で、日本漢方は主にこれをベースにしている。 |
神農本草経 | 薬物書。薬の強さ、薬効で分類されている。これ以降このような本はない。 |
日本漢方は日本だけ。中医学は世界で使われている。中国人の中医師は世界中で活躍しているから。
日本漢方と中医学では表現の仕方が違う。
証 --- 日本漢方と中医学では表現の仕方が違う。
人体の陰陽 --- 色々な軸があって、軸の真ん中に居るのが良いと考える。陰陽のバランスが全く取れなくなった状態が「死」。
なぜ漢方で体質改善できるのか? → 軸がずれたものを真ん中に戻してホメオタシス(恒常性)を保つのを助けるため。何でもかんでも体質改善できるわけではない。
病邪が体表に居座っているのを追い払うのが葛根湯。
生薬をベースに漢方薬を理解して行くのがこの講義。
薬理は注意が必要。例えば癌細胞に直接漢方薬をふりかけて死んだら癌に効果があったという研究がたまにあるが、癌細胞は極端な話、水をかけただけでも死んでしまう。
また、神経細胞というのは元々薬物が届きにくい環境下にある。薬物動態を考えなければいけない。
また、神経細胞というのは元々薬物が届きにくい環境下にある。薬物動態を考えなければいけない。
生薬は五感で感じてみるのが一番覚えやすい。