人の体に対して常に邪というのが攻撃をしかけてきている。
風に乗ってくる邪が、風邪の語源。
寒邪・風邪に表位に侵襲を受けると悪寒・発熱して邪を追い出そうとする。
肺から出そうとした水が、鼻のところで冷えて結露したのが鼻水になると考えられている。
鼻と言う表の部分が冷えているために邪に侵されている。
鼻と言う表の部分が冷えているために邪に侵されている。
体表部で邪正闘争している。
麻黄(マオウ) | 発汗解表、宣肺平喘、利水消腫 |
桂皮(ケイヒ) | 発汗解表、温陽化気、散寒止痛 |
生姜(ショウキョウ) | 発汗解表、温中止嘔、温肺止咳 |
辛温解表と言うのは辛いもので体を温める。
麻黄 --- 体表部の冷えとそれによる湿を温めることで解消する。手足と鼻は区別しない。
桂皮は本当に辛い。どちらかというと体の奥から温める。
四字熟語で薬能が与えられている。
漢字だと日本人は意味が分かる。漢字の意味だけでその生薬の方向性は見えてくる。
漢字だと日本人は意味が分かる。漢字の意味だけでその生薬の方向性は見えてくる。
中 --- お腹の中。
本来の中医学では、桂枝と桂皮は使い分ける。
桂枝 | 辛温解表薬 | 発汗解表、通陽化気 |
桂皮 | 温裏祛寒薬 | 温中補陽、散寒止痛 |
桂皮は、体の奥から温める。日本漢方では桂皮しか使っていない。
生姜 | ショウガを乾燥させたもの | 辛温解表薬 | 発汗解表、温中止嘔、温肺止咳 |
乾姜 | ショウガを蒸してから乾燥させたもの | 温裏祛寒薬 | 温中散寒、回陽救逆、温肺化飲 |
乾姜は体の奥から温める。
桂枝湯、麻黄湯、葛根湯の構成生薬
処方の構成生薬に薬能を当てはめてみましょう麻黄 | 辛温解表(強)、平喘 |
桂皮 | 辛温解表、温陽 |
生姜 | 辛温解表(弱)、化痰 |
葛根 | 辛温解表、生津、収斂、活血 |
芍薬 | 収斂、補血 |
大棗 | 健脾、薬性調和 |
甘草 | 健脾、薬性調和 |
杏仁 | 止咳平喘 |
衛 --- 守るという意味。
衛気が充分表を流れていると体が守れる。
桂枝湯 < 葛根湯 < 麻黄湯 で風邪の程度が強い。
体温は脳でコントロールしている。
セットポイント仮説。
体温が上がるとマクロファージの貪食能を上げる。
本来は体温を上げて風邪を治す。解熱剤を使ってしまうのはそれに反する。
本来は体温を上げて風邪を治す。解熱剤を使ってしまうのはそれに反する。
麻黄は心臓に対して負担をかけるので、適応には注意。