CANADA'S WINDVIEW

趣味の写真を投稿していきます。昆虫好きな長男と一緒に昆虫を追いかけています。最初の年はセミやカマキリ、次の年はカブトムシ、トンボ、そして今年は…

蘇葉会 2

20111011火 晴れ 22⇔13 北西2


神経症性障害・不眠」の漢方的捉え方と治療。

不安とか神経症とかと使う薬は同じ。
本日は不眠に重点を置く。


気血水理論は江戸時代中期に吉益南涯(吉益東洞の息子、華岡青州の師)によって唱えられた。
中医・後世派は五臓を重視するが、古方派は気血水を重視する。
但し、メンタル系の分野では気血水だけでは説明が難しい。「肝」、「心」の概念が必要となってくる。

虚熱というのは熱源があるわけではなく、水が無くなることにより冷やす能力が落ちること。

メンタル系では虚熱がポイント。

気滞は、亢進と抑制が同時に怒ってくるような状態。
瘀血・水滞も同じように部分的に虚熱と実熱が混ざっている?

精神活動の異常
 → 気が少ない(足りない)
 → 気が滴性に分布されていない
   → 滞って過剰
   → 分配されず不足

気が少なければ補う。
気が適性に分布されていいない場合は巡らせる。

肝の漢方医学的捉え方

1. 漢方医学の肝は肝臓の事ではなく、気血の流れを調節している(気血の管制塔)
2. 漢方医学の肝は感情を調節する。肝の不調は抑鬱や怒り、不眠などを生じる。

ストレスなどにより漢方医学で云う肝の失調が起こると、気血の流れ、感情の調節ができなくなるので、精神神経症状・消化器症状・呼吸器症状・循環器症状などが出てくる。

気鬱気が身体を巡らず局所に滞る。局所の痞え・異常感と抑鬱傾向喉に気が滞りやすいが体中どこにでも起こりうる。
気逆上半身は気が逆上し、のぼせる。下半身は気が不足し、冷えや痛み。胸から上の方に非常に気が滞ってしまっている。

気滞」(気の巡りが悪い)の特徴的症候

気鬱」の漢方医学的捉え方

「気逆」の漢方医学的捉え方

中医学・後世派の概念には気逆というものが無い。古方派にしかない。

桂皮
・気を巡らせる
・気逆によるのぼせや不安を抑える
・全身を温め発汗させる

桂皮は、気を下に下げて下の機能不全を直す。

「陰陽」と炎症の漢方医学的捉え方

冷やす(清熱)ことで「熱」(炎症)を改善する生薬

黄連・黄芩は心の熱を冷ます。瀉心湯類(三黄瀉心湯、半夏瀉心湯など)。

陰がなくなってくると熱を抑えることができなくなってくる。つまり興奮が抑えられなくなってくる。
西洋医学的にはセロトニンが少なくなるような状態に喩えられる?

陰の中でも興奮は血が担っており、水は分泌の方を担っていると考えると良い。