1.~5.全て入っている方剤 | 柴胡桂枝乾姜湯 |
1.~3.、5.が入っている方剤 | 柴胡加竜骨牡蛎湯 |
1.、3.~5.が入っている(2.が入ってない)方剤 | 加味逍遥散 |
1.、2.だけのシンプルな方剤 | 半夏厚朴湯・大紫胡湯 |
1.のみの方剤 | 四逆散 |
2.、3.、5.が入っている方剤 | 桂枝加竜骨牡蠣湯 |
3.、4.だけで作られている方剤 | 帰脾湯 |
柴胡桂枝乾姜湯
すごく気が回るので、サービス業などを完璧にやる。非常に神経質な方で、一日が終わるとパタッと倒れてしまう。柴胡・黄芩・牡蛎で少し乾いてしまうので、栝楼根で水を補う。
中医・後世派の先生はあまり使われない。古方派の先生派よく使われる。
柴胡加竜骨牡蛎湯
原典では大黄が入っている。ある意味潤す薬が入っていないので、実証に使う。胃腸が弱く、水血が摂り込めない人は乾きやすいので、このような虚の人にはこういう薬は使えない。小柴胡湯が入っている。
茯苓
3つの薬能がある。補気薬 | 四君子湯など |
安神薬 | 近くに竜骨・牡蛎があると安神薬として働く |
利水薬 | 猪苓・沢瀉が傍にあると利水薬として働く |
加味逍遥散
血を巡らせる薬が入っている。女性は血虚と瘀血が切っても切り離せない。
血の流れも悪いが、原因が肝の失調である場合。(血の流れが悪いだけなら桂枝茯苓丸でよい)
血虚も瘀血もある。
認知症症状というのは肝陽上亢の状態ではないかと考えられる。
「もう眠れなくて何かいい薬ないですか」と言っているのは肝火上炎や心肝火旺で、自分で何をやっているのか分からない状態は肝陽上亢。付き添いの人に連れ立ってくるような場合。
抑肝散加陳皮半夏は抑肝散よりも食べられるようにするため。陳皮・半夏はセットで理気剤とも言える。比較的胃腸が弱い方に使いやすい。
大紫胡湯も理気薬と疏肝薬。血を補うことにより疏肝が完璧になる。
胸脇苦満、腹直筋の緊張が強いような人に良く効く。どんな漢方を使っても効かないような人。四肢がちょっと冷えている。
ちょっと触られたただけでくすぐったがるのや、胸と脇の部分に不定愁訴があるのも胸脇苦満と捉える。
帰脾湯
血虚→肝の失調→肝気鬱結になる。SSRIが効きにくいような方はもしかしたら血虚があるかも知れない。
十全大補湯や温清飲を加えると効きやすくなるかも知れない。
13-14世紀の済生方。
十全大補湯・人参養栄湯(和剤局方)の200-300年後に作られた。
加味帰脾湯(済生方)
酸棗仁湯
一番古い方剤。これができた1300年後くらいに帰脾湯・加味帰脾湯ができた。なので、酸棗仁湯と帰脾湯・加味帰脾湯と比べるのはかわいそうだが、それなりに頑張っている。
補血し、ちょっと冷やす。
血虚があって眠れない場合。
イライラがあって便秘するのは三黄瀉心湯。