CANADA'S WINDVIEW

趣味の写真を投稿していきます。昆虫好きな長男と一緒に昆虫を追いかけています。最初の年はセミやカマキリ、次の年はカブトムシ、トンボ、そして今年は…

蘇葉会 4

20111011火 晴れ 22⇔13 北西2



1.~5.全て入っている方剤柴胡桂枝乾姜湯
1.~3.、5.が入っている方剤柴胡加竜骨牡蛎湯
1.、3.~5.が入っている(2.が入ってない)方剤加味逍遥散
1.、2.だけのシンプルな方剤半夏厚朴湯・大紫胡湯
1.のみの方剤四逆散
2.、3.、5.が入っている方剤桂枝加竜骨牡蠣湯
3.、4.だけで作られている方剤帰脾湯


柴胡桂枝乾姜湯

すごく気が回るので、サービス業などを完璧にやる。非常に神経質な方で、一日が終わるとパタッと倒れてしまう。
柴胡・黄芩・牡蛎で少し乾いてしまうので、栝楼根で水を補う。
中医・後世派の先生はあまり使われない。古方派の先生派よく使われる。


柴胡加竜骨牡蛎湯

原典では大黄が入っている。ある意味潤す薬が入っていないので、実証に使う。胃腸が弱く、水血が摂り込めない人は乾きやすいので、このような虚の人にはこういう薬は使えない。
小柴胡湯が入っている。

茯苓

3つの薬能がある。
補気四君子湯など
安神薬近くに竜骨・牡蛎があると安神薬として働く
利水薬猪苓・沢瀉が傍にあると利水薬として働く

加味逍遥散

血を巡らせる薬が入っている。
女性は血虚と瘀血が切っても切り離せない。
血の流れも悪いが、原因が肝の失調である場合。(血の流れが悪いだけなら桂枝茯苓丸でよい)
血虚も瘀血もある。

肝気鬱結自律神経失調症になるので、熱が篭って来る。この事を中医学では肝火上炎と言う。 → 心肝火旺。こうなるとずっと興奮状態が続く、これを放っておくと肝陽上亢となり、こうなると錯乱状態。

認知症症状というのは肝陽上亢の状態ではないかと考えられる。

「もう眠れなくて何かいい薬ないですか」と言っているのは肝火上炎や心肝火旺で、自分で何をやっているのか分からない状態は肝陽上亢。付き添いの人に連れ立ってくるような場合。


熄風薬

肝陽上亢に使う薬。釣藤鈎、菊花。
抑肝散などで、加味逍遥散に似た組成の方剤。
抑肝散を出すような子供には、母親にも飲ませる。このような子供には母親のイライラもうつるから母子同服。

抑肝散加陳皮半夏は抑肝散よりも食べられるようにするため。陳皮・半夏はセットで理気剤とも言える。比較的胃腸が弱い方に使いやすい。

半夏厚朴湯

こういうシンプルな薬はすぐに効く。少なくとも数日のうちに効く。
このうちの半夏・生姜・茯苓で小半夏加茯苓湯。この場合の茯苓は利水薬。

大紫胡湯も理気薬と疏肝薬。血を補うことにより疏肝が完璧になる。


四逆散

疏肝薬の原点とも言える。何にでも痞える。古方派には分かりにくい方剤。ストレスに対してまず使ってよい。
和田東郭が妙薬と評している。

胸脇苦満、腹直筋の緊張が強いような人に良く効く。どんな漢方を使っても効かないような人。四肢がちょっと冷えている。

ちょっと触られたただけでくすぐったがるのや、胸と脇の部分に不定愁訴があるのも胸脇苦満と捉える。

桂枝加竜骨牡蠣湯

気が巡らないから抗病反応が出にくく、風邪を引きやすく、引いたらなかなか治りにくい。
疲れ易い。但しすぐ疲れ易い訳ではない。

帰脾湯

血虚→肝の失調→肝気鬱結になる。
SSRIが効きにくいような方はもしかしたら血虚があるかも知れない。
十全大補湯や温清飲を加えると効きやすくなるかも知れない。
13-14世紀の済生方。
十全大補湯・人参養栄湯(和剤局方)の200-300年後に作られた。

加味帰脾湯(済生方)

酸棗仁湯

一番古い方剤。これができた1300年後くらいに帰脾湯・加味帰脾湯ができた。
なので、酸棗仁湯と帰脾湯・加味帰脾湯と比べるのはかわいそうだが、それなりに頑張っている。
補血し、ちょっと冷やす。
血虚があって眠れない場合。

黄連解毒湯

脳血管障害が起こりやすいような怒りっぽい人。
血熱を持つ。
血熱による出血を止められないような脳出血・鼻出血などを起こしやすい人。
心の熱を取る。

イライラがあって便秘するのは三黄瀉心湯。

甘麦大棗湯

説明がなかなかできないが何故かよく効く薬。
大塚敬節先生が漢方を始められるきっかけとなった方剤。
すぐ効く。




甘麦大棗湯