CANADA'S WINDVIEW

趣味の写真を投稿していきます。昆虫好きな長男と一緒に昆虫を追いかけています。最初の年はセミやカマキリ、次の年はカブトムシ、トンボ、そして今年は…

蘇葉会 2

20110208火 晴れ後雨 12⇔-2 北北西1



補剤は色々なものを動かす原動力ともなる。

がっちりとした人が睡眠不足でずっと眠れていない場合、補中益気湯を使ってもらって構わない。
元気が無かったら使って構わない。

疲れて風邪をひきそうだとう時にも使って構わない。

虚弱な人の頭痛には補中益気湯を使って構わない。

十全大補湯補中益気湯は疲れている人に使う。

気虚 → 人参・黄耆が必要となってくる。

疲れやすいとか眠れないなどの症状があればいくら体ががっちりしていても気虚

消風散は大まかに言うと、体を乾かして冷やす。

地黄・当帰・胡麻は血(けつ)を増やす薬。

血(けつ) --- 血液+血液で運ぶ栄養

血虚では皮膚がかさかさしている。

皮膚がかさかさして炎症しているような場合も消風散で行ける。

炎症しているところには清熱剤を使う。

アトピーで消風散だけ使っていてもちっとも良くならないことはよく経験される。そこで補剤が必要。

気というのはエネルギー。

もともと体力はあったが、アトピーの痒みで眠れず、体力を消耗してしまった(=気虚)と考えられる。そこで補中益気湯を合方して良くなった。

他の処方が効かなかったら、気虚血虚など虚が無いか探す。そして補剤を使う。

補中益気湯はそれ程色々考えずに加えたらよい。それは、矢数道明先生や山田光胤先生の本にも書いてある。

補中益気湯十全大補湯六君子湯は色々な処方に被せて使うことができる。

一見実証タイプであっても、気虚の症状があれば補気剤を使う。

気は作ったら動かさないと溜まってしまう。

生姜・大棗・甘草 --- 胃腸を守ってくれる。


葛根湯


葛根肩凝りをとる
麻黄・経皮温める
生姜・大棗・甘草胃腸を守る
芍薬筋肉の痛みを取る

ウイルスなどが感染して体が熱を作る時には筋肉痛や関節痛がでるので、それで芍薬が加えてある。

麻黄・経皮の組み合わせは強力に熱を作るので、汗をかいた人には使えない。



柴胡・升麻 --- 上に上げようとする。昇提作用(しょうていさよう)。

中気下陥 --- 内臓が下垂すること。

補中益気湯に当帰が一つ入っているのは、補気の作用を強めるという説と、気剤ばかりで乾いてしまうのでそれを補うという説がある。

筋の力が弱っているということは昇提作用が弱っているともとれる。

舌胖大 --- 水毒や気虚を疑う。

昇提作用を持っているのは、補中益気湯だけ。胃下垂、脱肛、痔なんかも昇提作用の低下による。



補中益気湯六君子湯では、元気にする作用は補中益気湯の方が強く、胃に対する作用は六君子湯の方が強い。

六君子湯は胃腸機能を回復させながら元気にさせる。ちょっとご飯を食べるとすぐお腹一杯になるなってしまうような場合、六君子湯が良い。



十全大補湯は気力が無くて顔色も悪い。

抗癌剤の副作用には断然十全大補湯が使われる。
抗癌剤の副作用には骨髄抑制があるので、血液が造れない。

十全大補湯にはマクロファージの機能を上げる作用がある。

癌そのものを十全大補湯だけで何とかしようというのは多分無理だが、化学療法が続けられるようになるというのが一つの目的。

清暑益気湯


元気がなくてちょっと汗をかいただけで脱水をすぐ起こしてしまうような高齢者には、冬でも清暑益気湯が使える。

参蘇飲


元気がなくなった時に出る咳にとても良い。胃腸機能も改善させる。
高齢で気虚を呈している咳。