補剤は色々なものを動かす原動力ともなる。
疲れて風邪をひきそうだとう時にも使って構わない。
虚弱な人の頭痛には補中益気湯を使って構わない。
気虚 → 人参・黄耆が必要となってくる。
疲れやすいとか眠れないなどの症状があればいくら体ががっちりしていても気虚。
消風散は大まかに言うと、体を乾かして冷やす。
地黄・当帰・胡麻は血(けつ)を増やす薬。
血(けつ) --- 血液+血液で運ぶ栄養
血虚では皮膚がかさかさしている。
皮膚がかさかさして炎症しているような場合も消風散で行ける。
炎症しているところには清熱剤を使う。
アトピーで消風散だけ使っていてもちっとも良くならないことはよく経験される。そこで補剤が必要。
気というのはエネルギー。
補中益気湯はそれ程色々考えずに加えたらよい。それは、矢数道明先生や山田光胤先生の本にも書いてある。
気は作ったら動かさないと溜まってしまう。
生姜・大棗・甘草 --- 胃腸を守ってくれる。
麻黄・経皮の組み合わせは強力に熱を作るので、汗をかいた人には使えない。
柴胡・升麻 --- 上に上げようとする。昇提作用(しょうていさよう)。
中気下陥 --- 内臓が下垂すること。
筋の力が弱っているということは昇提作用が弱っているともとれる。
舌胖大 --- 水毒や気虚を疑う。
十全大補湯は気力が無くて顔色も悪い。
十全大補湯にはマクロファージの機能を上げる作用がある。
癌そのものを十全大補湯だけで何とかしようというのは多分無理だが、化学療法が続けられるようになるというのが一つの目的。
元気がなくてちょっと汗をかいただけで脱水をすぐ起こしてしまうような高齢者には、冬でも清暑益気湯が使える。