20200201土 晴れ 9⇔3 北西5
自然観察会でお世話になっているurikaedeさんに教えて頂いて、新あいち生物多様性戦略・地域ワークショップ 第2回 に参加してきました。
最初に県の環境課の方から説明があり、各地域の生態系ネットワーク協議会の会長さんからそれぞれの協議会の活動紹介があり、そして本日のワークショップ(WS)を請け負っている会社の方によるWSの進め方の説明があり、その後WSが行われました。
参加者はAからCまで3つのグループに分かれ、1つのグループは5-6人で、各グループにはWSを請負会社の方が1名 進行役としてつきました。
各グループ内での自己紹介は、現在の所属・役職に囚われないで意見を述べて欲しいというWSの趣旨のため、名前と興味のあることを端的に言っていくだけでした。私はもちろん「〇〇です。昆虫に興味があります。」という程度です(笑)
まずは、知多・西三河地域で、参加者それぞれが残したい自然がある場所をシールでプロットしていき、プロットした場所の簡単な説明の付箋を貼って行きます。
ここでは、問題となる外来種などネガティブな情報もプロットします。
それから問題点も挙げていき、考えられる解決策をまとめていきました。
最後の30分で各グループの代表者がそれぞれのグループの成果を発表し、請負会社の方が締めくくって終了となりました。
私のグループは、鳥に詳しい方がお2人見えたということで鳥に関する情報が多かったです。皆さん残したい場所をたくさん挙げておられて、プロットの数や付箋はたくさんでした。他の2グループも同じようにたくさん付箋が貼ってありました。
私は、豊川、蒲郡、幸田、西尾で残して欲しい場所を8か所ほど挙げ、知多半島の先で見た外来種のタイワンタケクマバチをネガティブ情報として出させて頂きました。
豊川、蒲郡は今回のWSでは範囲外でしたが、前回の東三河のWSであまり意見が出なかったそうで「出して頂けるとありがたいです」とのことでしたので、遠慮なく出させて頂きました。
うちのグループで出ていた改善策としては、
1. 街灯をLEDにする
2. 湿田の確保
3. 人工林の間伐を行う
4. 里山やため池周りの草原の適度な管理
5. 渡り鳥ルートの一般への周知
などが挙がっていたと思います。
1. 奥三河でコノハズクが少なくなったのは街灯が明るすぎるせいだとのことでした。本当は夜は真っ暗になる森が好ましく、LEDだとスポットしか照らさないので、自然への影響が少ないとのことでした。
2. 西三河南部は希少種の鳥の貴重な繁殖地があり、現在の水田は輪作する御蔭で、鳥類の餌の虫などが育ちにくいそうです。ずっと同じ場所で稲作を行い冬季も水を張っておくような水田を、県が部分的に借り上げればよいという意見がありました。借り上げる水田はそれ程広くなくてよいそうです(一反とかでよい)。
3. 間伐をされていない人工林は、渡り鳥の休憩地としてふさわしくないそうです。
4. 草原は綺麗に草を刈り過ぎても、放置しすぎても昆虫は棲みにくいので、適度な管理が必要。昆虫が少なくなると、それらを餌とする鳥類も減る。
5. 渡り鳥のルートは豊橋南部から渥美半島南部を通って伊良湖岬を通過するのがよく知られているが、もう1つ新城の山間部から額田の山間部を通って岡崎平野に出てくるルートは意外と知られていない。そのため風力発電の開発計画が出たりした時に反対する力が弱い。もう少し一般市民に周知する必要があるとのことです。ちなみに新城の山間部を通るルートは関東の秩父山系から始まっている。
渡り鳥が通るルートをアサギマダラも通るというのをお聞きして、「なるほど!」と妙に納得してしまいました。
他のグループで興味深かった案としては、「『(あいち)生物多様性の日』というのを制定して、その日は各地一斉に自然観察に出かける」というものがありました。
小学校で自然教育を行うという案もありました。
本日のWSは、ド素人の自分の意見がきちんと伝わったかどうかは甚だ疑問ですが、私自身は凄く勉強になって、得るものが多かったです。