CANADA'S WINDVIEW

趣味の写真を投稿していきます。昆虫好きな長男と一緒に昆虫を追いかけています。最初の年はセミやカマキリ、次の年はカブトムシ、トンボ、そして今年は…

岡崎蘇葉会 2

20110712火 晴れ時々曇り 31⇔24 南南西3


症例問題。

症例1


陰証というと冷え冷えしている。なのでこの症例は極端に陰証・寒証ではない。敢えて言うなら陽証。
舌の湿潤は冷え・陰証と考える。
ただ、この症例はどちらかというと熱がある。

倦怠感があれば、気虚はありうるが、それだけではない。水滞や瘀血があると倦怠感が出得る。
痛みや凝りは気・血・水の巡りが滞ると出てくる。
この症例は上熱下寒であるので、気逆。

弦脈は少陽病。
黄苔は熱状(?)。
血虚の場合は舌が乾いて赤みを帯びてくる。

補中益気湯は、六君子湯に柴胡を加えたようなもの。
柴胡桂枝湯は、補中益気湯よりやや実証。くたびれた時、元気がない時には補中益気湯がfirst choice。それで大きくは外れない。

柴胡 --- 偽ステロイド作用。免疫を調節する。

六君子湯胃腸の元気がない時

六君子湯に柴胡・芍薬を加えると、柴芍六君子湯

柴芍六君子湯六君子湯証で、少しストレス、熱がある場合。≒四逆散+六君子湯

四逆散は漢方のマイナートランキライザーと言われる。

六君子湯に香附子などを加えると、香砂六君子湯

香砂六君子湯六君子湯証で、気も沈んでいる場合。≒香蘇散+六君子湯


人参湯と六君子湯では、人参湯には乾姜が入っており、冷えがある。

偏頭痛には呉茱萸湯が有名。呉茱萸湯は胃薬なので大量投与してもあまり問題はない。



症例2


場所が移動しやすいのは、気鬱
場所が固まっている場合は、瘀血なので駆瘀血剤を使用する。
天気で変わる時は水毒なので、利水剤を使用する。
頭にものが被さった感じは気の滞り。

舌暗赤紅で瘀血。
舌尖に赤みでやや熱を持っている。


気鬱の食べ物 --- 厚朴・香附子・蘇葉・半夏・木香…

気鬱の治療方剤 --- 香蘇散・半夏厚朴湯は気鬱の代表。…

お腹が張っている時に使う煎じ薬
柴胡清肝湯 ≒ 四逆散+香蘇散

香蘇散本人は何が悪いのか気が付いていない。か細い声であれもこれもしんどいと訴える。弱弱しい。
半夏厚朴湯ある特定の部分が滞っている。診察時にこちらに寄って訴えて来る。几帳面に症状を書いて来る。

香蘇散+半夏厚朴湯で出すこともある。気持ちが沈んでいて少し鼓舞する。

香附子末、厚朴末は保険で使える。


腹が上向きの⇒型(左右の胸脇苦満があり、左右の腹直筋の緊張がある)になっているのが四逆散。



症例3


上熱下寒は気逆。

半表半裏。

発作性の動悸は気逆・水滞。臍上悸も気逆・水滞。
動悸が下から上がってくるのを奔豚気という。
水滞は天候の影響を受ける。

脈は虚。
舌苔が薄いのも虚。


「桂枝・甘草」、「龍骨・牡蠣」の組み合わせがそれぞれ気を下げる。

桂枝・甘草苓桂甘棗湯・苓桂朮甘湯・奔豚湯・桂枝人参湯・黄連湯
龍骨・牡蠣柴胡加竜骨牡蛎湯・桂枝加竜骨牡蠣湯・柴胡桂枝乾姜湯

桂枝加竜骨牡蠣湯よりももう少し熱状(イライラ)があれば柴胡加竜骨牡蛎湯