毎日毎日 中国での新型肺炎の累計確定診断者数や累計死亡者数が増えており、日本でもクルーズ船の感染者数が日増しに増えている報道を目の当たりにすると、正直どこまで行くのだろうと不安な方も多いかと思います。
でも、実は中国での新型肺炎の患者数は既に収束の兆しが見え始めているのです。
こちらは、中国の科学網というサイトで毎日発表されている患者数の情報をグラフ化したものです。
まずは、ラベルの説明です。
<ラベルの説明>
累計確診; 現在までに確定診断ができた患者の累計総数
現確診; 現在症状がある確定診断患者数
現重症; 現在症状がある確定診断患者のうちの重症例
治癒出院; 確定診断後に治癒退院した患者の累計総数
死亡; 現在までに死亡した累計総数
現疑似病; 現在疑い症例の患者数
現総病例; 2月5日までは、累計確診+現疑似病ー治癒出院
2月6日からは、現確診+現疑似病 で近似
3日前から現在の疑似病例数が減少に転じています。
現在の確定診断者数は、この疑似病例(疑い例)に検査をすることによって増えますから、この疑似病例が増えなければ確定診断者数も増えないわけです。
それから日本での報道は、累計確定診断者数と累計死亡者数ばかり強調されますが、もう治って退院している人も続々と出てきています。それが治癒出院(治癒退院)の数で、累計確定診断者数にはこれが含まれてしまうので、注意が必要です。
なので、現在の状況を見るには、現在症状がある人の確定診断者数と疑い例の数を足したものを考えなくてはいけません。それが現総病例として算出した数です。こちらも三日前から減少に転じているのが判ります。
ただ、総数は減ってきていても、重症例はまだまだ増え続けており、医療資源的にはまままだ厳しい状況であることには変わりないです。残念ながらもうしばらくは死亡者数は増え続けるでしょう。
引き続き中国の医療従事者の方々は頑張って頂きたいです。
それから日本もこれから蔓延していくと思いますが、蔓延するスピードを遅くすることは非常に重要です。手洗い、咳エチケット、免疫力アップなど予防を徹底しましょう。