構成生薬の効果がどんなものかということが書いてある本が少ない。
中医学の考え方を使うと割と理解しやすい。
体の外側の部分を「表」と言っている。
「邪」というのが体表部に入ってくる。
寒邪とは寒い邪で、これが入ってくると体は外に出そうとしてぶるぶる震える。
麻黄や葛根は表面に邪が居るのを追い出す。
麻黄や葛根は表面に邪が居るのを追い出す。
半表半裏とは、もうちょっと風邪が進んで体が熱を持っている状態。表に熱い邪が居る状態。寒気はもうなくなっている。
逆に冷ましてどうやって邪を出す(辛涼解表)かという説明は難しい。
辛涼解表、発散風熱
連翹 | 冷熱解毒 |
金銀花 | 清熱解毒 |
薄荷 | 発散風熱 |
牛蒡子 | 発散風熱 |
羚羊角 | 涼肝熄風 |
竹葉 | 散熱、清心 |
甘草 | 健脾、薬性調和 |
桔梗 | 宣肺祛痰、排膿消腫 |
荊芥 | 祛風解表 |
漢方薬の構成生薬の薬能を覚えよう!
解表薬 | 解表剤 | 麻黄湯類・桂枝湯類 |
解表薬+清熱薬 | 和解剤 | 柴胡剤・瀉心湯類 |
清熱薬 | 清熱剤 | 芩連剤・白虎湯類 |
瀉下薬 | 瀉下剤 | 承気湯類 |
温裏薬 | 温裏剤 | 建中湯類・附子剤 |
理気薬 | 理気剤 | |
活血化瘀薬 | 活血化瘀剤 | 駆瘀血剤 |
祛湿薬 | 祛湿剤 | 利水剤 |
補気薬 | 補気剤 | 参耆剤 |
補血薬 | 補血剤 | 四物湯類 |
補陰薬 | 補陰剤・滋陰剤 | 補腎剤 |
和解剤は対応していない。解表薬と清熱薬の両方を含んでいる。
五臓六腑は、現代医学の臓器とは全然違う。
肝は、漢方と西洋医学では、血液を貯めたり作ったりすると意味では共通だが、後は漢方独自の解釈となる。
肝と出てきたら、血液との関係、精神的なものとの関係がある。
漢方に脳という臓器はない。
人間の体の中に気血水が巡っていると考えられている。
出血した血液をしばらく放置した時に、血餅の方を血にして、血清の方を津液としたのかも知れない。
推動(すいどう) | 何かを動かす。目に見えない力で血液を動かさないと動かない。 |
温煦 | 温めるのも気。 |
防御 | 体表部で戦っているのも気。 |
固渋(こじゅう) | |
気化 | 食べ物をエネルギーとして使うところ。 |
陰=津液
陽=気
陽=気
例えば、腎陰、腎陽など。
正気 | 病気に対する抵抗力・免疫機能 |
外邪 | 風邪・寒邪・暑邪・湿邪・燥邪・火邪 |
実 | 邪が盛んな状態。参考書には結構違うことが書いてある。そもそも元気なら病気にならないわけだから。 |
虚 | 正気が奪われた状態。 |
邪が体の奥に入ってきて熱が出てきた頃には麻黄は使えない。
もともと「表」と「裏」も曖昧だが、更に曖昧な「半表半裏」という概念を作ってしまった。
ちょっと病気が進行して体の奥に入りかけた状態。
辛温解表薬は、まだ邪が表面に入ってきたばかりの時。
体のちょっと奥に入ってきた邪は、ひょいっと外に出すことは難しいので和解する。この時、もう最初の悪寒はない。→ 往来寒熱
体のちょっと奥に入ってきた邪は、ひょいっと外に出すことは難しいので和解する。この時、もう最初の悪寒はない。→ 往来寒熱
柴胡は温める作用も冷やす作用もない。
胸脇苦満は日本漢方の経験的なもの。
小柴胡湯の生姜は対症療法的なもの。メインは柴胡と黄芩。
燥湿化痰(そうしつけたん)。
脾は消化器系を指す。
大補元気(たいほげんき)。
個々の生薬の薬効を見ればだいたいどんな方剤か分かる。
温かい、寒いというのを半々で使っている。
大紫胡湯は攻撃する生薬が増える。大黄、枳実が入っている。
枳実は、気の巡りが滞っているのを破る(破気)。
熱を持っていない人に使うと副反応が出るかも知れず注意が必要。
慢性肝炎に効く理由は実際には分からない。なんとなく柴胡が肝と関係あるのかなというくらい。
漢方薬による薬剤性間質性肺炎
頻度は決して高くない薬剤 | 発現率 |
小柴胡湯 | 0.004% |
抗菌薬 | 0.003% |
インターフェロン | 0.1% |
ゲフィチニブ(抗癌剤) | 5.8% |
副作用として間質性肺炎が報告されている漢方処方
大紫胡湯は、ドラッグストアでは、女性において体脂肪を落とすと謳ってOTCで売られている。黄芩も入っており危ない。
肝気欝結(かんきうっけつ)
肝陽上亢(かんようじょうこう)
肝陽上亢(かんようじょうこう)
気というのは常に巡っていなければならないが、それが鬱滞して熱を持つ。
水は充満しているので実。
水は充満しているので実。