乾癬でturn over timeが速いというのは瘀血だと言った。癌もturn over timeが速いので、瘀血。
血管の拡張は水毒。
リンパ球の浸潤は熱証。
血管の拡張は水毒。
リンパ球の浸潤は熱証。
それらを考え合わせ、一貫堂の竜胆瀉肝湯を使った。
竜胆瀉肝湯は利水剤であり、温清飲に、清利湿熱の竜胆草・沢瀉・木通・車前子と祛風の薄荷・防風・連翹を加えたもの。
竜胆瀉肝湯(一貫堂) | 当帰・川芎・白芍・熟地黄・黄連・黄芩・黄柏・山梔子・連翹・薄荷・防風・車前子・木通・沢瀉・竜胆草 |
竜胆瀉肝湯は利水剤であり、温清飲に、清利湿熱の竜胆草・沢瀉・木通・車前子と祛風の薄荷・防風・連翹を加えたもの。
四物湯 | 当帰・川芎・白芍・熟地黄 |
黄連解毒湯 | 黄連・黄芩・黄柏・山梔子 |
それに瘀血を取り除くため、竜胆瀉肝湯合通導散とした。
通導散 | 大黄・芒硝・枳穀・厚朴・当帰・陳皮・木通・紅花・蘇木・甘草 |
鍵と鍵穴の治療のいかんところは、一度 葛根湯と決めると構成生薬には見向きもしないところ。
薬能などを知って使うべき。
薬能 | |
薬性 | 味、… |
二味の変化 | |
方意 | 方剤の持っている意味 |
薬調 --- 機能的に個々の薬を解析。
熄風鎮痙薬である釣藤鈎は、中医学の薬理学では、釣藤鈎は20分以上煮沸すると降圧作用が低下することを言っている。
山本巖先生は、構造を分解することが大事だと言われる。
そもそも乾癬は、戦後日本の食餌が欧米化したことで出てきた病気と言われるので、古典をいくら勉強しても治せるはずがない。
また、大紫胡湯は構成生薬を見てみると、実証でなければならないという必要性は全くない。
そもそも乾癬は、戦後日本の食餌が欧米化したことで出てきた病気と言われるので、古典をいくら勉強しても治せるはずがない。
また、大紫胡湯は構成生薬を見てみると、実証でなければならないという必要性は全くない。
森 道伯(もりどうはく)は、関東大震災の時に通導散を沢山使って今で言うところの挫滅症候群(crush syndrome)を助けた。
正気 | 病邪 | |
実 | 虚 | → 発病せず |
実 | 実 | → 闘病反応強く陽証を呈し、陽病となる |
虚 | 虚 | → |
虚 | 実 | → |
→ |
山本巖先生は、「メーカーの示す1日量は全く当てにならない。効く量が投与量なのだ。」と言われている。
ある年にエキス剤の適応1日量が3倍くらいに変わったことがある。
酒でも一口で酔っ払う人も居れば、一合飲んでも平気な人も居る。
本書の分量は、所要有効量の最低を取ったのもので…。
生薬の産地やどの部分を使ったかも重要。例えば、茯苓は皮と芯では効果が違う。
煎じる水の質によっても成分の抽出量が違ってくる。日本は軟水で、ヨーロッパや中国は硬水。硬水の方が溶け出しにくいので、一般的に中国で使う生薬の分量が多いのはそういう面もある。中国と同じ分量を使うと日本で煎じた場合は分量が多過ぎることになる。
山本巖先生は、「病気があるなら、必ず治し方もあるはずだ」と言われる。
「経験なくして臨床なし」
瘀血とは駆瘀血剤が効く病態である。
水毒とは利水剤が効く病態である。
水毒とは利水剤が効く病態である。
産後のマタニティーブルーに安定剤を使っても良くならない。芎帰駆瘀血剤?を使う。
「術ありて後に学あり、術なくて咲きたる学の花の儚(はかな)さ」 大塚敬節