CANADA'S WINDVIEW

趣味の写真を投稿していきます。昆虫好きな長男と一緒に昆虫を追いかけています。最初の年はセミやカマキリ、次の年はカブトムシ、トンボ、そして今年は…

基礎からの漢方60分 4

20110921水 雨


漢方の肝は西洋医学の肝臓よりももと広い意味になる。

疎泄 --- 気血津液が絶えず巡っていることが健康で、それを巡らせるのが肝。肝は情動もコントロールしている。

肝の病態


肝気鬱結、肝火上炎肝気が鬱滞して熱を持つ情動不安定、高血圧、ヒステリー
肝陽上亢肝陰が不足して熱を持つめまい、健忘、耳鳴、意識障害抑鬱
肝気鬱結・肝火上炎と肝陽上亢は、どちらも肝熱は共通で、ストレスによるイライラ、易怒、頭痛、肩凝りがある。


肝気 --- 肝がうまく働くためのエネルギー。

全身レベルの気血津液と各臓器レベルの気血津液は分けて考える。

肝陽上亢 --- 同じようにストレスに参っているが少し弱っている。

肝に篭もっている熱を柴胡で冷ましてあげる。

肝・心は精神神経系を司っている。

神というのは心(こころ)。

柴胡加竜骨牡蠣湯は、漢方のトランキライザーで不安とかに使う。

大紫胡湯は、精神神経系の病態に使うことが多い概念。激しいストレス症状に使う。枳実は破気という協力に気を通す作用がある。

四逆散は熱を冷ます生薬は入っていないので、熱を持ってない精神神経疾患に使用する。

加味逍遥散は、当帰・芍薬の婦人病に柴胡が入っている。

抑肝散は同じようにストレス性疾患に使う。「かんむし」は肝の虫から来ている。熱の症状はそれ程強くないが釣藤鈎が入っているので、虚実の中間で使う。

抑肝散よりも、抑肝散加陳皮半夏の方が気を巡らせてよく効く。

抑肝散でも間質性肺炎は出てしまっている。

芍薬甘草湯 --- 肝の血の貯蔵に影響する。芍薬は血を補う。肝の血を補う機能が低下して筋肉がコントロールできなくなってしまった状態に対して使う。ただ肝臓が6gと一番多い。甘草は、1日2.5g以上だと偽アルドステロン症に注意。漫然と使い続ける薬ではない。